医師が転職に成功する履歴書の書き方〜例文と見本〜

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トータルな診療を目指してリハ科に転科した40代男性脳神経外科医の志望動機の例文と書き方


転職事例:脳神経外科からリハビリ科に転科し、トータルな診療を目指して転職

今回は、急性期の手術・治療だけでなく、患者を回復期・慢性期までトータルに診療したいと思い、脳神経外科からリハビリテーション科に転科した49歳の医師の事例です。

 

転科するケースですので、当然ながら志望動機では転科を決心するに至った動機や、転科先の科(この場合リハビリテーション科)の専門知識・技術をどう身につけるかという見通しを書くことが重要になってきます。

 

それではまず事例を見てみましょう。

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転職理由

私が転職を決意したのは、担当した患者のその後を、社会復帰まで見届けたいという思いからでした。 脳神経外科にいると、多くの脳血管障害の患者の手術・治療にあたりますが、急性期の治療が済むと、回復期・慢性期の患者を扱う病院に転送せざるを得ません。 その後のリハビリテーションまでを診てトータル診療をしたいと思うようになったのです。

重視した条件

リハビリテーション科を持つ病院で、専門医取得が可能なところ。専門知識を持たないジャンルへの転科になるので、収入減は厭いませんが、勤務地は通勤圏内を希望しました。 これまでは医局派遣という形で、民間病院に勤務していました。今回の転科では、医局を離れて自分で民間病院を探すことになったのですが、勤務先の評判や経営状態など、今まであまり心配したことのない部分を、どう処理し判断したらいいのかと皆目見当がつかず…。 専門家を頼るべきと考え、登録会社2社に登録しました。細かな条件については、正直なところお任せ状態でした。

入職を決意したポイント

キャリアコンサルタントは、私の希望を汲み、紹介病院のリハビリテーション科患者の入院・通院の内訳、疾患別の内訳などを調べてくれていました。さらに経営状況などについても、数字の見方をご教示いただき、具体的なデータを知った上での面談で、安心できました。 後で聞いてみると、49歳という私の年齢も考えて、受け入れ側との相性も配慮して紹介してくれていたとのこと。 面談では、院内の入院患者へのリハビリ対応、その後の通院患者への対応など現場レベルのお話もお聞きでき、先方から来てほしいと言われたときには、快諾しました。

(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より一部修正のうえ転載)

履歴書の志望動機作成のポイント

冒頭でも触れたように、この事例では脳神経外科からリハビリテーション科(リハ科)に転科していますから、その動機と新たにリハ科の専門知識を養うための計画を記す必要があります。

 

まず動機ですが、「転職理由」にあるように、この男性医師は脳神経外科の外科的治療だけではなく、患者のその後の回復までトータルに診療したいという希望を持っています。

 

また、これまでは外科手術と治療が終われば患者を他院に転送せざるを得ず、いわば一過性の医療に無念を感じていることがわかります。

 

ですので、履歴書の志望動機には、このような転職を決意するに至った自分自身の経験と思いを盛りこみましょう。

 

履歴書はあなたの顔ですから、マニュアル通りの文章では採用担当者の心に響きません。あなただけの経験と思いを反映させた言葉が読み手を動かすのです。

 

次に、新しい専門知識・技術の習得ですが、これは他のケースと同じように診療を行い経験を積みながら専門医資格の取得を書くのが一般的です。

 

この事例でも、リハ科専門医の取得を目指していますので、例文ではその点にも触れました。

 

専門医取得以外にも、「空き時間を活用して勉強会(研究会)に出席して専門知識を養う所存です」などと、積極的かつ熱心に新たな知識の獲得に取り組む姿勢をアピールしましょう。

志望動機の例文

私はこれまで、脳神経外科医として急性期の脳血管障害の手術と治療に従事してきました。多くの症例を経験することはできましたが、回復期・慢性期になると患者を他院に転送せざるを得ず、患者様をトータルに治療できない無念さを感じていました。そこで、急性だけではなく、回復期・慢性期に至るまで長い目で患者様の治療に向き合いたいという思いが強まり、この度貴院のリハビリテーション科の求人に応募致しました。リハ科はまったく新しい診療科目ですが、リハ科専門医の取得を目指し、日々の診療を通して専門知識の習得に励みたいと考えております。何卒ご採用の程よろしくお願い申し上げます。(278文字)