医師が転職に成功する履歴書の書き方〜例文と見本〜

転職を成功させるコツは履歴書です!このサイトでは、医師としてのキャリアを確実にステップアップさせるための履歴書の書き方を教えます。転職事例に基づいた志望動機の例文、ひな形のダウンロード、医師専門の転職エージェントの紹介など、充実した内容を目指します。あなたの職務経歴や人間性を最大限にアピールして、転職を成功させましょう!

総合医を目指す40代男性内科医の志望動機の例文と書き方


転職事例:数回の転職を経てキャリアを見直し総合医を目指す

今回は、4回の転職を経たのち、総合医を目指して5回目の転職をした44歳の内科医のケースです。

 

医師専門の転職エージェントを利用することによってキャリアの目標が明確になり、満足のいく転職を成功させた事例です。さっそく事例を見てみましょう。

  • 男性(44歳)・一般病院・一般内科・内科専門医/消化器内科専門医
  • 転職前:一般病院(東京都)一般内科、給与1400万
  • 転職後:一般病院(東京都)一般内科、給与1500万

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転職理由

大学の医局派遣を離れてから、これまでに4回転職しています。人の紹介やインターネットで探したのですが、数年すると違うなと思い、また次の職場を探してという繰り返しでした。漠然とこのままではいけないと思い、医師専門の転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに相談したのです。 話しているうちに、希望条件すら自分のなかで整理できていないことに気づけました。これまでの転職も、ある意味、自分の目標が明確化できていないことにも起因していたのかもしれません。

重視した条件

相談を進めるうちに、自分のキャリアを見直すこと、何をしたいか、そのためにはこれから何をすべきかを、明確にすることができました。 これまでの経験と自分の志向性から総合医を目指したいと思い、総合診療科がある中核病院あるいはプライマリケアを勉強できる地域の総合病院の内科を希望しました。 家族のこともあるので、東京近郊の勤務地で収入は現状維持以上を希望です。

入職を決意したポイント

総合医を目指していくには最適の病院を紹介していただけました。毎日、リンパがんが疑われる患者から婦人科まで、さまざまな患者に接し、どう処置すべきかを学んでいます。いずれは一次救急についても学んでいくつもりです。 目標をみつけるのは遅かったかもしれませんが、まあ、改むるに憚ることなかれで、今からでも遅くないでしょうし、幸い医師には定年がありませんから。

(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より一部修正のうえ転載)

履歴書の志望動機作成のポイント

転職理由は明確にしよう!

この事例では、転職の理由は、これまでの4回の転職では必ずしも明らかではなかったと考えられます。「数年すると違うなと思い」の部分にそのことが現れています。

 

専門医資格の取得や新しい科目への挑戦、または開業を見据えた医院経営のノウハウの獲得など、具体的なキャリアアップへの目標が無かったり、あるいは勤務体制や待遇への明確な希望が無い転職は、うまくいかないケースが多く見られます。

 

首尾よく転職できたとしても、思い描いていた職場環境とは違ったり、明確な目標が見出せなかったりして、医師の職務へのモチベーションが低下し、ふたたび転職を考えることになってしまいます。

 

どの職種であっても、転職を繰り返すのはキャリアとしてあまり良いものとはいえません(明確な方針があるのであれば別ですが)。

 

ですので、一回の転職で長く働くことのできる職場と出会うために、転職の理由はできるかぎり具体的なものとなるようにしましょう。

転職の理由はノートに書き出そう!

そのためには、これまでのキャリアを振り返りつつ、

  • 医師として自分の適性はどこにあるか?
  • 自分が理想とする医療はどのようなものか?
  • いまの専門を突き詰めていくのか、それとも転科が必要なのか?
  • 専門医などの資格取得を目指すのであれば、いつまでにどのようにして取得するのか?
  • どのような勤務体制を望んでいるのか?
  • 希望する給与の額はどのくらいか?

など、さまざまな視点から転職理由をノートに書き出していきます。ただ単に頭で思い浮かべるだけではなく、ノートに書き出すことによって、思考が整理されて転職にあたって望んでいることが明確になります。

 

これを履歴書に当てはめてみると、転職理由を具体的に書き出すことは、説得力のある志望動機を書くことに直結します。

 

なぜなら、ノートに書き出された転職理由はあなただけのものであり、決して転職マニュアルに載っているような誰にでも書けるようなものとは違うからです。

 

採用担当者の心に訴える志望動機は、あなただけのストーリー、あなたの人生から導き出された言葉で構成されたものなのです。

 

「なんとなく違う」という漠然としたネガティブな動機ではなく、はっきりとした前向きな志望動機が、あなたを転職の成功へと導くのです。

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医師専門の転職エージェントに相談しよう!

このように転職理由を明確にするにあたっては、第三者とりわけ医師専門の転職エージェントに相談するのが効果的です。

 

医師の転職について豊富な知識を持っているエージェントであれば、あなたが書き出した転職理由の善し悪しを客観的に判断できますし、面談を通してあなたから説得力のある転職理由を引き出すこともできます。

 

エージェントは、あなたと二人三脚でキャリアを見直し、転職理由を明確にし、あなたに最適な求人案件を紹介してくれます。

 

転職で思わぬ回り道をしないためにも、転職を考え始めたら「エムスリーキャリアエージェント」のような転職エージェントに登録することをオススメします。

志望動機では明確にした転職理由をアピールしよう!

この事例では、転職エージェントに相談した結果、総合医を目指すという目標を明確にすることができました。

 

ですので、履歴書の志望動機には、総合医を目指す理由やその医療機関を選択した理由を具体的に記入するようにしましょう。

 

例文は次の通りです。

志望動機の例文

私はこれまで内科専門医・消化器内科専門医として一般内科で勤務して参りました。様々な症例に接するうちに、単に病気の治療だけではなく、患者様の心身全体の健康を診ていきたいという思いが強まり、今後は総合医として医療に従事したいと考えております。貴院では、総合内科においてプライマリケアを学ぶことができ、患者様ひとりひとりの健康を全体として診療する体制が整っていると伺い、大変魅力を感じております。貴院に入職の暁には、総合医として、地域住民の皆様にとって身近に健康を相談できる良き窓口となりたいと考えております。(252文字)