薬剤師が履歴書を書く前に注意すべき3つのこと
転職の必要書類でもっとも重要なのが履歴書です。まだあなたに会ったこともない薬局や病院の採用担当者にとって、履歴書はあなたに接する最初の機会だからです。
あなたがどんな経歴の持ち主なのか?これまでのキャリアで何を学び、何を経験してきたのか?あなたが持っている資格は何か?なぜこの職種に応募したのか?熱意はあるのか?どんな条件の仕事を希望しているのか?そもそも、あなたはどんな人なのか?
これらはどの採用担当者であっても知りたいことですが、これにまず答えるのが履歴書です。
つまり、履歴書はいわばあなたの顔、あなたを志望先の病院や薬局にアピールする営業マンなのです。
ですから、履歴書を効果的に仕上げる書き方をマスターしておくことは、転職を成功させるうえでとても大切なのです。
それではまず、履歴書を書きはじめる前に注意すべきことを3点解説します。
1. 履歴書は最初に印鑑を押そう!
履歴書を書く前に、まず印鑑を押しましょう。あまり知られていませんが、重要なポイントです。
履歴書はあとで述べるように手書きが基本で、書き間違いがあればすべて一から書き直すことになります。
これは印鑑についても同じで、かすれ・にじみ・欠けのように失敗した場合には新しい履歴書に押し直さなくてはなりません。
仮に履歴書をミスなく書き終えて最後に印鑑を押すとしましょう。もしそこで印鑑を押し間違えたらどうなるでしょうか…。せっかく書き上げた履歴書は水の泡。すべて書き直しです。がっくりきます。モチベーションもしぼみます。
そんな目を覆いたくなるような事態を避けるために、まず一番始めに印鑑を押すのです。記入する前であれば、押し間違えても履歴書を取り替えて押し直すだけで済みます。
とはいえ、押し間違いがないのがベストです。かすれや欠けを防ぐために、印鑑を押す時には「捺印台(捺印マット)」を使うようにしましょう。机など硬い板の上で直接押すと、かすれたり欠けたりしやすいので避けましょう。
2. 履歴書はかならず手書きしよう!
履歴書はかならず手書きしましょう。書類はパソコンで作るのが常識ですが、履歴書の場合は手書きした方がベターです。
最初にも書いたように、履歴書はあなたの人間性をアピールするものです。大げさにいえば、一枚の紙であなたの人としての温もりや熱さを伝えるわけです。印刷された活字と手書きの文字の、どちらが人間味を感じるかは言うまでもないでしょう。
年賀状を思い出してみましょう。同じ「明けましておめでとうございます」でも、活字でプリントされたものと、手でしたためられたものとでは印象が違ってくるはずです。
当然、手書きの方が温かい感じがして気持ちが伝わってきますよね。
あなたが一生懸命考えた履歴書の文章に人の温もりを与え、さらに輝かせるのがあなたの肉筆というわけです。
また、履歴書の字はできるだけきれいな楷書で書きましょう。きれいな字は、あなたの誠実な人柄をアピールします。面接官に印象よく読んでもらえるように、文字はいつもよりやや大きめにはっきりと書くようにしましょう。
3. 履歴書の顔写真はかならず写真館で!
履歴書の写真は、かならず設備の整った写真館で撮ってもらいましょう。 プロのカメラマンが、証明写真に最適な顔のアングルや姿勢、ライトの当たり方を調整して印象の良い写真を撮ってくれます。
最近ではデジタルカメラで撮影することがほとんどですので、シミを飛ばしたり顔色を明るくしたりと適切なデジタル補正も可能です。目に光を飛ばして、きらきらと輝く表情の良い顔に仕上げてくれる所もあるそうです。
採用担当者に書類選考段階でできるだけ良い印象を持ってもらうために、写真館で最高のあなたを写真に納めてもらいましょう。
逆に、スナップ写真や写真のカラーコピーはNGです。また、コンビニなどに設置されているインスタントの証明写真ボックスを使うのも避けましょう。顔のアングルが不自然になったり、ボックスの証明が暗かったり不必要に明るかったりするため、印象の良い写真を撮ることはできません。また、自動補正機能も自然な感じにはならないので避けましょう。
履歴書の写真を撮るときの服装は、男性も女性もスーツが原則です。履歴書に使う写真は提出日から3ヶ月以内のものにしましょう。
写真の裏に現在の所属(新卒大学生の場合は大学名)と氏名を書いておくと、万が一写真がはがれた場合でも安心です。
その他の注意
- 記入は黒の万年筆か黒のボールペンを使いましょう。鉛筆は下書き以外では使ってはいけません。
- 修正液や修正テープは使ってはいけません。書き間違えたら新しい用紙に書き直しましょう。
- コピーした履歴書を使ってはいけません。ふたつ以上の医療機関に提出する場合は、一枚一枚手書きしましょう。
履歴書を書きはじめる前にすべきことは以上です。思わぬ失敗をしないために確実に抑えておきましょう。何事もはじめが肝心です。