医師が転職に成功する履歴書の書き方〜例文と見本〜

転職を成功させるコツは履歴書です!このサイトでは、医師としてのキャリアを確実にステップアップさせるための履歴書の書き方を教えます。転職事例に基づいた志望動機の例文、ひな形のダウンロード、医師専門の転職エージェントの紹介など、充実した内容を目指します。あなたの職務経歴や人間性を最大限にアピールして、転職を成功させましょう!

30代麻酔科医の志望動機の例文と書き方


転職事例:周術期チーム医療が実践されている病院で納得の医師キャリアを希望

今回は、麻酔科医として充実した医療環境を求めて転職した事例です。周術期医療において、麻酔科医である自分と外科医とが対応の関係で関わることのできる職場を希望しています。

  • 男性(35歳)・一般病院・麻酔科・麻酔科専門医
  • 転職前:一般病院(神奈川県)麻酔科、給与1500万
  • 転職後:一般病院(神奈川県)麻酔科、給与1500万

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転職理由

私見ですが、麻酔科医ほど職場によって評価や立場の違う医師はないのではないかと思っています。手術が成功すれば外科医の評価、医療訴訟があれば麻酔科医が矢面に立たされる。 正直なところ、前の職場はまさにそんな位置づけに麻酔科医が置かれていました。手術件数は増え長時間化しているのに、麻酔科医の待遇は改善されないだけでなく、医師同士からのリスペクトもない。手術のスケジュールはすべて外科医の都合のみ。これではやっていられません。

重視した条件

チーム医療としてともに治療に当たれる環境。漠然とした言い方になりますし、個人の資質や相性の問題になってしまうかもしれませんが、外科医と麻酔科医が対等の立場で手術に当たれる職場を希望しました。

入職を決意したポイント

周術期チーム医療を謳っている医療センターをご紹介いただきました。 術前のカンファレンス、患者への麻酔計画の説明、術後のケアまでが、チーム医療の通常業務として確立していると面談でお聞きし、納得の入職でした。 実際、外科医との意見交換や回復期スタッフとのコミュニケーションも円滑で、チームで手術に当たり治療を進めている実感があります。いざ手術に入ればハードであることは変わりませんが、精神的ストレスがまったく違います。 手術のスケジュールも、執刀医だけでなく麻酔科医のスケジュールも確認して調整してもらえるので、プライベートな時間も確保できるようになりました。

(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より修正のうえ転載)

履歴書の志望動機作成のポイント

この事例では、麻酔科医をないがしろにする前職の待遇に不満を持って転職するわけですから、履歴書の志望動機では、職場を変えることで、自分自身の医療行為にどのような利点があるかを強調するようにします。

 

その際、その利点を享受することで、自分がどのように転職先の医療機関の医療に貢献できるかにも触れるようにします。

 

履歴書では、転職によって生じる自分のメリットだけではなく、相手方のメリットも記すようにしましょう。

 

余裕のある勤務体制や専門医資格の取得など、自分自身のメリットばかりを強調すると、独りよがりな印象を与えてしまうこともあるからです。

 

少なくとも、「貴院の○○科における医療の発展に貢献できると確信しております」のように、自分の入職が相手方にも良い影響を及ぼすことに触れるようにします。

 

このように、履歴書の志望動機を書くときは、自分と転職先医療機関のマッチングに注意するようにしましょう。

志望動機の例文

私は麻酔科医として多くの手術を経験してきましたが、今後は周術期医療全体にチームの一員として関わっていきたいと思い転職を決意致しました。貴院では、術前カンファレンス、患者への麻酔計画の説明、術後のケアまでがチーム医療の通常業務として確立し、執刀医との意見交換や回復期スタッフとのコミュニケーションも円滑に行われていると伺っております。貴院に入職の際には、このようなチームの一員となることで、私がこれまでに培ってきた麻酔科医としての経験と知識を最大限に活かし、患者様により安心していただける医療を提供することができると確信しております。(266文字)