地域密着型の総合診療を志す40代男性総合内科医の志望動機の例文と書き方
転職事例:地域密着型の総合診療を志し、地方病院の総合内科に転職
今回は、へき地医療の経験から、地方病院での地域密着型医療を志し、大病院の一般内科から地方病院の総合内科へ転職した40歳内科医の事例です。
- 男性(40歳)・一般病院・一般内科・内科専門医/消化器内科専門医
- 転職前:一般病院(関東エリア)一般内科、給与1500万
- 転職後:一般病院(山梨県)総合内科、給与1600万
転職理由
大学卒業後に義務年限があったため、20代のころにへき地医療を経験しています。そのときの経験から、大きな病院での専門医療よりも、自分は地域に密着した総合診療に向いていると感じていました。 また、その後、入職した病院は、医局からの派遣や派閥など人間関係に気を使うことが多く、経営方針など、診療以外のところで疲れきってしまい、もっと患者と向き合える医療がしたいという思いが、どんどん強くなっていったのです。
重視した条件
慢性期の患者を中心に地域医療ができる環境であること。子どもがまだ幼いので、きちんと家族の時間を取れること。経営問題で突然、人が辞めたり減ったりということが一番怖いので、病床利用率なども気にしました。
入職を決意したポイント
小規模ですが、いい意味で本当に地域に密着した病院で、コミュニケートを採りながら治療ができる点が最大の魅力でした。 患者ときちんと向き合って、治療計画が立てられる。経過を見ながら新たなチャレンジもできる。求めていた医療にまい進している実感があります。ベテランのコメディカルが、担当患者がどんな交通機関で通院していて、次のバスを逃したら、次は何時間後になるなんてことまで知っていてアドバイスしてくれる(笑)。本当にお互いの顔が見える医療をしています。 平日はほぼ定時に診療を終えることができ、ONとOFFの切り替えがきちんとできるので、家族との時間もきちんととれています。
(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載)
履歴書の志望動機作成のポイント
このケースは、非常に転職理由がクリアで、転職先での熱意を表現しやすい事例です。
当然、履歴書の志望動機に盛りこむべきは、志望医療機関での地域医療への意欲です。20代に経験したというへき地医療の経験もアピールしつつ、熱い気持ちをアピールするようにします。
ところで、忘れてはならないのが、そのような意欲を表現する前提作業です。
「医師の履歴書:志望動機の書き方と例文」でも説明したように、自分自身のこれまでの経験をまとめ、その経験と、志望先医療機関の特徴、とくに志望する職種が求める医師像とのマッチングに気をつけて志望動機の文章を作成するようにしましょう。
志望動機の例文
私は大学卒業後に義務年限のためへき地医療を経験しました。その経験から、私は大病院での専門医療よりも、地域に密着した総合診療に適していると考えております。そこで、より慢性期の患者を中心に地域医療に従事したいと思い、貴院の求人に応募致しました。貴院を訪問させていただいた折りに、貴院は医師と患者がしっかりとコミュニケーションを取りながら治療ができる点に非常に魅力を感じました。貴院に入職した暁には、へき地医療での経験と、これまで内科医として培ったスキルとを存分に活用して、患者さん一人一人と正面から密に向き合う医療に邁進していきたいと存じます。(270文字)