医師が転職に成功する履歴書の書き方〜例文と見本〜

転職を成功させるコツは履歴書です!このサイトでは、医師としてのキャリアを確実にステップアップさせるための履歴書の書き方を教えます。転職事例に基づいた志望動機の例文、ひな形のダウンロード、医師専門の転職エージェントの紹介など、充実した内容を目指します。あなたの職務経歴や人間性を最大限にアピールして、転職を成功させましょう!

40代女性循環器科医が夫の地元に転職する場合の志望動機の例文と書き方


転職事例:子どもの教育に適した環境を求めて夫の地元に夫婦で転職

今回は、42歳の女性循環器科医の転職事例です。このケースでは、子どもの教育に適した環境を求めて転職していますが、履歴書の志望動機はどのように書くべきでしょうか。さっそく事例を見てみましょう。

  • 女性(42歳)・循環器科・内科専門医/循環器内科専門医
  • 転職前:循環器内科(東京都)、給与1300万
  • 転職後:循環器内科(静岡県)総合内科、給与1400万

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転職理由

夫も医師で、2人の男の子を持つ内科医です。私たちはともに地方出身のため、高校まで公立で過ごし大学進学していますが、今の東京の進学事情では、中学から私立に入れるのが当たり前。公立ではその後の進学が厳しい状況のようです。 夫も私も、子どもは自分たちと同様に、少なくとも中学までは伸び伸び公立でやらせて、たくましく育てたいという考えで、話し合いの結果、夫の地元へ夫婦で転職しようということになりました。

重視した条件

夫の勤務先がすでに見通しがたっているため、静岡市内の病院に勤務地を絞って探してほしい。転職時期は、4月からを希望。循環器内科が専門ですが、内科全般を診るほか、場合によっては小児科も可能。ただし、土日の勤務は月2回まで。

入職を決意したポイント

子どもの転校手続きなどの関係もあり、勤務地、転職時期を絞っての職探しにも関わらず、素早いレスポンスで対応していただき、大変助かりました。小児科も診ると言う点を評価していただけたようで、待遇面もアップし勤務日もこちらの希望を全面的に受け入れていただけて、満足の転職になりました。

(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載)

履歴書の志望動機作成のポイント

この事例からわかる履歴書の志望動機のポイントはふたつです。

志望動機では家庭の事情をアピールしすぎないこと

ひとつは転職理由です。このケースでは、夫婦の教育方針に合った環境を得るために、夫の地元に転職しています。

 

もちろんメインの動機はそれで構わないのですが、志望動機に例えば「これまでの勤務地は進学状況が厳しいため、子どもの教育に最適な環境を求めて転職を考えました」と真正面から書くのはおすすめできません。

 

なぜなら、子どもの教育であれ住環境であれ、応募者の家庭内の事情は、基本的に志望先の医療機関には直接関係がないからです。

 

医療機関が志望動機に求めている内容は、「医師の履歴書:志望動機の書き方と例文」にも書いたように、あくまで応募者の医師が、募集している職種に合っているかどうか、また熱意を持って医療に取り組んでくれるか、なのです。

 

それなのに、転職理由の筆頭に家庭の事情を持ち出してしまうと、「この先生は、入職しても自分や家庭の都合ばかりで行動するのではないか」などと、余計なマイナスイメージを持たれる可能性もあります。

 

ですから、この転職事例の場合、転職理由としては「夫の転職に合わせて私も転職をすることになりました」とのみ記し、本音の理由はオブラートに包んだ方が良いでしょう。

広い診療科に対応できることをアピール

逆に、志望動機欄でアピールすべきことは、専門の循環器科意外に、内科全般と小児科も診療できるという幅広い対応能力です。

 

専門の循環器科のみというと、どうしても条件に合った求人自体が少なくなりますし、医療機関側としても、さまざまなケースに対応できる医師の存在はありがたいものです。

 

ですので、志望動機では、この点をできるだけ強く熱くアピールしておきたいものです。

 

なお、この事例に登場する女性医師は2人の子どものママですので、志望動機に、自分が育児中であることが小児科の診察に良い影響を与えることに触れても良いでしょう。

志望動機の例文

私はこれまで、東京都内の病院で循環器専門医として勤務して参りましたが、このたび同じく医師である夫の転職に合わせて転職することとなりました。私の専門は循環器科ですが、内科全般の診療に加えて、小児科の診療にも対応しますので、内科に関して幅広い症例を診察することが可能です。とりわけ小児科に関しては、私自身が二人の子どもの母親ということもあり、同じ子どもを持つ親としての視点から、患者の子どもたちと保護者の立場に立ったきめ細かい診療ができると考えております。貴院の医療に貢献できる医師となるべく全力で職務に取り組みますので、何卒ご高察のほどよろしくお願い申し上げます。(281文字)