20代男性外科医の志望動機の例文と書き方
転職事例:研修医の指導体制が整備された環境でスキルアップを目指す
今回は初期研修を終えた20代の男性外科医のケースです。研修先の病院を大学病院から一般病院に変更してスキルアップを目指す場合、履歴書はどのように書くべきでしょうか。さっそく事例を見てみましょう。
- 男性(28歳)・一般外科・初期研修修了
- 転職前:大学病院(東京都)一般外科、給与700万
- 転職後:一般病院(千葉県)一般外科、給与900万
転職理由
外科志望で入局し、初期研修を修了したところです。 在籍した大学病院は、研修1年目の冬にちょうど教授が変わりごたごたしていました。私のような駆けだしに手をかけているヒマがないというか、だれもが新体制のもとで、自分がどう評価されるかということにいっぱいいっぱいの感じで。 その右往左往ぶりを見ていて、後期研修はきちんと指導を受けられる病院に行って、スキルアップしたいと思うようになりました。
重視した条件
後期研修のプログラムが充実していること、専門医をまだ取得していないので、外科全般を診られること、幅広い症例があること。将来的には内分泌外科に興味があるので、そのこともキャリアアドバイザーには伝えました。いろいろ求人を探してもらいながら、自分の希望や勤務したい病院のイメージを具体的に絞って転職活動を進めていきました。
入職を決意したポイント
一度見学してみませんかとアドバイスを受けて、行ってみたら、研修プログラムや個々の症例についても、詳しくお話いただけて、即決しました。 実際に入職してみて、何よりもありがたかったのは、レジデントへの指導を仕事として評価する体制が病院全体にあることです。だから、先輩医師たちも決して片手間でなく、私たちの指導に当たってくれる。レジデント向けの勉強会も活発で、幅広い症例に接しています。
(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載)
履歴書の志望動機作成のポイント
この事例では、転職理由にあるように、初期研修を受けた大学病院の研修体制に不満を感じて転職を決めています。
このような場合でも、志望先の採用担当者にネガティブな印象を与えますので、履歴書には前職への不平不満は書かないようにします。
前職の研修体制が整っていなかったのであれば、志望先の研修体制の充実について書くというように、前職のマイナス要因を志望先のプラス面に置き換えて書きましょう。
志望動機の例文
私は外科志望で入局し、一般外科で初期研修を終えました。後期研修を受けるにあたっては、外科全般についてさらに幅広く症例を経験したいと考えております。また内分泌外科に興味があり、将来は内分泌・甲状腺外科専門医の資格を取得することを目標にしております。貴院を見学した際、研修プログラムや個々の症例について詳しくお話を伺うことが出来、ぜひとも研修医の指導体制が整備された貴院で後期研修を受けたいと希望しております。貴院に入職した暁には、医師としてのスキルを高めるべく日々誠心誠意診療に当たります。(244文字)