20代女性精神科医の志望動機の例文と書き方

転職事例：初期研修終了後に内科から精神科に転科

今回は20代の女性医師のケースです。初期研修終了後に自分自身のキャリアを見直した結果、後期研修から精神科への転科を希望した例です。さっそく事例を見てみましょう。

• 女性（28歳）・精神科・後期研修中
• 転職前：大学病院（東京都）内科、給与500万
• 転職後：一般病院（神奈川県）精神科、給与800万

転職した理由

私は大学病院で初期研修を修了しました。専門研修は内科を選択したのですが、次第に転科を考えるようになりました。 自分自身の体験から、思春期のメンタルヘルスに興味がわき、今後の自分のキャリアを考えたとき精神科で後期研修を受けたいと思ったのです。 ただ、同じ大学内で転科することには気まずさもあり、かといって、医局を離れるとなると、何をどうやって探せばいいのか、途方にくれる思いで登録しました。

重視した条件

医局に入局することなく、精神科の後期研修を受けられる病院を希望しました。児童・思春期の精神医療に熱心な先生がいる病院、自宅から通える範囲（首都圏）であればどこでもかまわない、という条件でお願いしました。

入職を決意したポイント

2カ所ご紹介いただいたのですが、どちらも児童思春期精神医学を専門とする先生がおられる病院でした。 あまり例のない転科と思われるので、不安もありましたが、事前に条件面をお聞きし、こちらの希望も伝えていただいてあったので、面接もスムーズでした。精神保健指定医・精神神経学科専門医の資格取得についても、しっかりとした教育プログラムがあったことが、大きな魅力でした。

（以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載）

以上の転職事例をもとに作成した志望動機の例文がこちらです。

履歴書の志望動機の例文

私は大学病院にて初期研修の専門研修を内科で修了しましたが、自分自身の経験から思春期のメンタルヘルスに興味を持ち、後期研修を受けるにあたって精神科への転科を検討しております。貴院では、児童思春期精神医学を専門とする先生がおられ、精神保健指定医および精神神経学科専門医の資格取得について教育プログラムが整備されているとうかがっております。私は医師としての今後の人生を精神科医として全うすべく、貴院のような理想的な環境で研鑽に努め、現場の医療と資格取得プログラムを通して専門性を培いたいと考えております。一日も早く精神科医として十分な実力を付け、貴院のもとで子どもたちの精神医療のさらなる充実に貢献したいと思っております。（308文字）

志望動機作成のポイント

転科する場合には、転科先の科目の専門性をどのように培うかついて触れておきましょう。とりわけこのケースでは内科から精神科という比較的珍しい転科ですので、重要なポイントです。

この志望動機の例文では、転職希望先の病院に、児童思春期精神医学の専門医が複数在籍していること、専門医資格取得の教育プログラムがあることに基づいて、それらを活用して専門性を磨くことを盛りこんでいます。

なお、「自宅から通える範囲」などの希望は、履歴書の「本人希望欄」に書くようにします。