医師が転職に成功する履歴書の書き方〜例文と見本〜

転職を成功させるコツは履歴書です!このサイトでは、医師としてのキャリアを確実にステップアップさせるための履歴書の書き方を教えます。転職事例に基づいた志望動機の例文、ひな形のダウンロード、医師専門の転職エージェントの紹介など、充実した内容を目指します。あなたの職務経歴や人間性を最大限にアピールして、転職を成功させましょう!

20代女性産業医の履歴書の志望動機の例文と書き方


転職事例:仕事と家庭の両立をめざし産業医に転身

今回は、家庭と医師の仕事の両立を目指して内科医から産業医に転職した20代女性医師の事例です。このケースでは、履歴書の志望動機欄で家庭の事情(この場合は結婚・出産・育児という将来の家庭設計)をどう盛りこむかが焦点となってきます。それではまず事例を見てみましょう。

  • 女性(29歳)・内科・内科認定医
  • 転職前:大学病院(東京都)一般内科、給与600万
  • 転職後:企業内診療所(東京都)、給与900万

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転職理由

大学時代から付き合っている彼と結婚の話もでてくるようになりました。まだ若い、と言われますが前職の状況では、とてもこれから出産や育児、家事と仕事の両立をしていけるとは思えませんでした。 医師の仕事を続けたいし、家庭も大事にしたいと考え、定刻での勤務が可能な企業への転職を希望しました。

重視した条件

勤務地は東京で、通勤1時間以内を希望。大手企業(産業医資格は、早急に取得予定)で、できれば専属産業医として働きたい。キャリアアドバイザーにはそのような希望を伝えたのですが今、産業医の募集は少なく、精神科も対応できる先生のほうが採用されやすい、ということでした。という意見でした。でも、あきらめきれず「どうしたら産業医になれるか」ということから一緒に考えてもらい、求人を探してもらいました。

入職を決意したポイント

転職を考え始めてから、産業医研修に申し込み、求職と資格取得はほとんど同時作業。 キャリアアドバイザーの方が、最善のタイミングを考えてコーディネートしてくださったので実現した転職でした。 産業医の認定が取れたのが2月末、3月上旬の面接で、4月からの採用が決まりました。 希望通り企業の産業医となり、厚生面も非常に整った待遇の職場で、結婚・出産・子育て期間まで、しっかり働ける場所だと喜んでいます。

(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載)

履歴書の志望動機作成のポイント

このケースでは、結婚後の家庭生活と仕事との両立のために、大学病院の勤務医から企業の産業医に転身しています。

 

そのための具体的条件として重視しているのが、上記の通り「東京勤務」と「通勤1時間以内」です。ただし、これは志望動機ではなく本人希望欄に書くべきことですので、志望動機では、より根本的な転職理由を書くようにします。

 

それは、上記「転職理由」にあるように、「定刻での勤務」です。おそらく、前職の大学病院での勤務は当直やオンコールのため不規則かつハードでストレスフルな環境だったのでしょう。

 

ただし、履歴書の志望動機欄では、「20代女性皮膚科医の志望動機の例文と書き方」でも触れたように前職のマイナス面を書くのではなく、志望先病院のプラス面を挙げ、そこで働く意欲を示すようにします。

 

たとえば、「勤務時間の決まった貴社の診療室であれば、家庭生活とのバランスも取れ、一層職務に注力できると確信しております」などと記します。

 結婚の予定を履歴書にどう書く?

ところで、結婚の予定がある場合、それをどのように履歴書に書くかが問題となってきます。当然ながら、「結婚の予定はない」などとウソを書くのはNGです。

 

また、「結婚の予定があります。出産後は、御社の充実した育児休暇制度を活用したいと思います」のように、福利厚生面の魅力を全面に出すのもベストではありません。福利厚生目的での入社のように受け取られ、印象がよくない場合があるからです。

 

ベストの書き方は、結婚の予定を正直に書きながらも、仕事に熱心に取り組む姿勢をアピールすることです。

 

たとえば、この事例であれば「結婚の予定がありますが、家庭生活と職務とのメリハリをつけ、家庭と仕事の双方がお互いに良い影響を与え、より社員の方々にとって良き医療を提供できるように努めます。」などと書きます。

 

いまは女性が家庭を持ちつつ働くのは当たり前ですが、家庭のために仕事をおろそかにしない姿勢をアピールすることが肝要です。

 

それでは、志望動機の例文を見てみましょう。

志望動機の例文

私は大学病院の一般内科で内科認定医として勤務して参りましたが、今後は産業医としてビジネスの現場で働く人々を医療面で支えたいと考えております。現在産業医資格を取得中で、今月末には取得の予定です。内科医としての経験を活かし、専属産業医として貴社の福利厚生に貢献したいと考えております。結婚の予定がありますが、家庭生活と職務とのメリハリをつけ、家庭と仕事の双方がお互いに良い影響を与え、より貴社の社員の方々にとって良き医療を提供できるように努めます。また、勤務時間の決まった貴社の診療室であれば、一層職務に集中できると確信しております。(264文字)