30代女性産業医の志望動機の例文と書き方
転職事例:医師のキャリアと家庭の両立を目指し産業医に転身
今回は、30代の女性内科医が家庭と医師としてのキャリアを両立するために、病院の内科勤務医から、時短勤務の可能な一般企業の産業医に転職したケースです。
転職理由
医局ローテーション時には、4つの病院を経験しましたが、いずれも仕事はかなりハードで、当直回数も多く、担当の患者にかける時間も限られておりました。 私は、1人1人の患者にじっくり向き合いたいタイプで、ハイ次、ハイ次のスタイルにはあまりなじめませんでした。 また子どもが幼いこともあり、実家のサポートがあるとはいえ、仕事と家事の両立は限界に来ていました。
重視した条件
家庭に入ってキャリアを途切れさせたくはありませんが、フルには働けない現況から、時短勤務が可能な産業医を希望致しました。 その分、収入面でマイナスが出るのは仕方がないことと割り切って、通勤時間1時間以内、勤務時間10時~16時を優先して探していただきました。
入職を決意したポイント
従業員300人ほどのちょうどよい規模の企業で、勤務時間など私の希望をクリアしてもらえたことが大きかったです。 キャリアアドバイザーの方が、利用地下鉄や乗り換え時間も考えてくださったので、保育園の送り迎えも実家に頼らずできるようになりました。 また、入職した企業は、社員の健康管理に前向きで、ウォーキングラリーを企画したり、食事手帳をつくるなど、社員のみなさんと一緒に構築する予防医療にやりがいを感じています。
(以上転職事例は「 医師専門の転職支援ならリクルートドクターズキャリア 」より転載)
履歴書の志望動機作成のポイント
働く女性にとって、家庭と仕事の両立は(日本ではいまだに)大きな問題です。このケースでは、30代の女性医師が医師としてのキャリアを断つことなく、家庭生活も充実させるために転職しています。
そのための希望する勤務条件として平日10時〜16時の時短勤務を挙げていますが、履歴書の志望動機欄では、時間を短くすることのメリットを強調するようにします。
たとえば、「時短勤務によって家庭生活とのバランスが取れ、貴社従業員のお一人お一人の健康にじっくりと向き合うことができると考えます」のように書きます。
志望動機の例文
私はこれまで4つの病院で内科医として勤務して参りましたが、仕事と家庭を両立したいと思い、時短勤務の可能な貴社の企業内産業医の求人に応募致しました。勤務時間が短くなることによって家庭生活とのバランスが取れ、却って貴社従業員のお一人お一人の健康に余裕を持ってじっくりと向き合うことができると考えております。これまで10年にわたり培ってきた内科医としての経験をもとに、貴社従業員の皆様の健康維持管理に尽力したく思っております。(210文字)
なお、同様の事例として、「20代女性産業医の履歴書の志望動機の例文と書き方」がありますので参考にしてください。